JM Projectで配布されているmanページをUTF-8にしてUbuntuにインストールする

はじめに
Linuxでコードを書いてるとき、manで関数の使い方などを調べますよね。
Ubuntuにはmanpages-ja-devという日本語の開発者用マニュアルのパッケージがあるのですが、日本語訳されてない項目が結構あって不便です。
調べてみると、JM Projectで配布されているマニュアルのほうが日本語訳されている項目が多そう(しかも新しい)だったので、こちらをインストールしてみました。


環境など

  • Ubuntu10.04
  • groff, less, manは最初から入っているものを使用


インストール手順
1. マニュアルファイルのダウンロード
http://linuxjm.sourceforge.jp/download.htmlの「全体のアーカイブ」からファイルを取ってきます。
これを書いた時点での最新版のファイル名はman-pages-ja-20100415.tar.gzだったので、

$ wget http://linuxjm.sourceforge.jp/man-pages-ja-20100415.tar.gz

という感じでダウンロード。


2. 解凍
普通に解凍します。

$ gunzip man-pages-ja-20100415.tar.gz
$ tar xf man-pages-ja-20100415.tar


3. UTF-8に変換
ダウンロードしてきたマニュアルの文字コードEUC-JPですが、せっかくなのでnkfを使ってUTF-8に変換してみます。
ここで普通*1

$ nkf -w --overwrite **/*

とかやると「Too many open files」(ファイルを開きすぎたときのエラー)と言われるので、1つずつ変換します。
こちらを参考に

$ cd man-pages-ja-20100415
$ find manual -type f | while read f; do nkf -w --overwrite $f; done

という感じ。


4.インストール
あとは、INSTALLに記述されたとおりにインストールします。

$ make config

とやると

[INSTALLATION INFORMATION]
(just Return if you accept default)
Install directory [/usr/share/man/ja_JP.UTF-8] ?:
compress manual with..
0: none
1: gzip
2: bzip2
3: compress
select [0..3] :

とずらずらでてくるので、全部Enterを押しておきます。
たまに

All OK? (Yes, [C]ontinue / No, [R]eselect) :


と確認されますが、ここもcとEnterで続けます。

終わったら、

$ sudo make install

としてしばし待つと完了です。


使ってみる
普通にmanコマンドで調べるだけです。

$ man 7 ip

のようにすれば、

f:id:ser1zw:20100920015856p:image

日本語で読めます。すばらしい!!


まとめ
JM Projectさん++


2012/1/31 追記
JM ProjectのURLが変わっていたので変更
旧: http://www.linux.or.jp/JM/
新: http://linuxjm.sourceforge.jp/

*1:zshで**/*とやると、再帰的にファイルを探してくれます