VirtualBoxでAndroidしてみる
VirtualBoxにAndroidを入れてみたくなったので
調べたらこんなプロジェクトがありました。
AndroVM | Running Android in a Virtual Machine
The "AndroVM" initiative aims at providing a "as good as possible" support to run Android in Virtual environments.
仮想環境でAndroidがうまく動くようにしよう、というプロジェクトのようです。
VirtualBox用の.ovaファイルが配布されているので、これを使ってインストールしてみます。
環境
- Ubuntu 12.10
- VirtualBox 4.2.6 (Linux AMD64)
ダウンロード
まずは http://androvm.org/blog/download/ からovaファイルをダウンロードします。 何種類かありますが…
Please note AndroVM comes in 3 different versions :
- vbox86p : Built for a "phone", 480×800 default resolution
- vbox86t : Built for a "tablet", 1024×600 default resolution
- vbox86tp : Built for a "tablet" with phone capabilities, 1024×600 default resolution
- vbox86p …携帯電話用 / 解像度 480×800
- vbox86t …タブレット用 / 解像度 1024×600
- vbox86tp …タブレット用(電話機能付き)/ 解像度 1024×600
という違いのようです。 また、末尾が「with gapps & houdini」となっているものは、Playストアのアプリが同梱されています。 というわけで今回は、vbox86tp version with gapps & houdini の最新版 androVM_vbox86tp_4.1.1_r4-20121119-gapps-houdini-flash.ova(Android 4.1.1相当) をダウンロードします。
インストール
VirtualBoxを起動し、メニューから [ファイル]→[仮想アプライアンスのインポート] でダウンロードした.ovaファイルをインポートします。
ドキュメントにはインポート後、仮想マシンのネットワーク設定で「ホストオンリーアダプタ」を設定するように書いてあるのですが、これだけだと外部のネットワークに繋げられないので、NAT接続も追加しておきます。今回は
- アダプタ 1: NAT
- アダプタ 2: ホストオンリーアダプタ
という設定にしました。
動かしてみる
VirtualBoxでインポートしたVMを起動し、Googleアカウント等の設定をすると…
いい感じに動いています。Playストアからアプリも問題なくインストールできました。
また、Superuserが同梱されているので、Android Terminal Emulatorなどの端末エミュレータを入れれば、そのまま $ su -
でrootになれます。
ボタン操作は?
Some special (hardware) keys :
To unlock screen, press the "Home" or "F1" key The android "back" button is mapped to the physical "Esc" key
スクリーンのアンロックは Homeキー または F1キー、バックボタンは Escキーにマッピングされています。 ホームボタンも Homeキー にマッピングされているようです。
Kindleアプリは…書籍がダウンロードできない
Kindleストアで購入した書籍をダウンロードしようとすると、ダウンロード終了間際に「問題が発生したため、Amazon Kindleを終了します」 というエラーメッセージが出て、ダウンロードに失敗します。Kindleアプリは十分に使えなさそうな雰囲気です。
まとめ
というわけで微妙に動かないアプリもありますが、割と簡単にVirtualBoxへAndroidをインストールすることができました。 ノーリスクでroot権限付きAndroidが手に入るので、Androidで遊ぶにはちょうど良さそうです。